今回の課題は、30年前に一度ハッピーエンドで終わった物語を再起動させる明確な理由付けという問題をクリアさせないといけない、それは、もはや聖書に加筆するようなレベルの難題で、今回、可もなく不可もないラインで成功させたエイブラムスにはご苦労様と言いたいです!
例えば、所々、今までのSWで見たシーンがあったこと、それを使い回しと否定もできれば、旧作へのオマージュが成されていると肯定することもできる、個人としては意見を持たなければいけませんので、言うとしたら・・・前6エピソードの伝説を繋げるには弱かったかなと思います。
ただ、新三部作(EP1~3)のような全画面がCGまみれなTHE SFでなく、旧三部作(EP4~6)のように実風景と役者で撮っている、人肌の質感になっていたことは安心しました。
ただ、ライトセーバーの決闘シーンの迫力に欠けたのは残念極まりなく、ルーカスが黒澤明に如何に影響されたのかの理解に乏しい気がします。これって結構な冒涜です。
それと、旧作のキャラ(主人公はルーク、悪役はダースベーダー)をあまりに崇めすぎで新しいキャラの魅力が乏しく、そこまで過去にすがる必要もないのでは?と思いました。
その割には、ハンソロの思い切った扱い方には驚かされました。結局あれも、J.J.エイブラムスが、今後、この神話を続けるにあたって、「SWだからといって臆さない」と言わんばかりの意思表示だったのかなと思うのですが、個人的には不要以外の何でもありませんでした。
やはりSWは根底に「親子の物語」という、どこの国でも宗教でも人種でも楽しめる、万能で明確なテーマがあり、その上で壮大な一大叙事詩を築いているわけです。今回の三部作で何を語るのか?これを見ただけでは分からなかったです。巨大なプレッシャーの中、何とか無難にまとめただけかな?笑
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